かつての“化学少女”が歩む
イノベーティブな
技術開発の道
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Companyエプソンについて
ProjectStoryプロジェクトストーリー
Work&Human仕事と人
Environment働く環境
Eventイベント
小学生の頃からの化学好きが高じて、中高6年間を化学部で過ごす。大学でも総合化学を専攻し、エプソン入社後は研究開発職に。仕事の醍醐味は「スピードの追求や、評価だけで終わらせず、その先を求めること」。それぞれ違う専門分野を持つ先輩たちとチームを組み、活発に意見を交わしながら仕事に励んでいる。
生産技術の研究開発を行っています。生産技術は、設計と生産をつないで効率よく高品質の製品を生産するための技術です。製品そのものの開発ではありませんが、従来の常識を超えて新しいことを実現させる、まさにものづくりの根幹になる部分です。今は、時計部品の洗浄に使う有機溶剤を水に置き換える研究を手掛けています。溶剤のコスト削減だけでなく、環境や働く人への負荷を減らせるのが大きなメリットですね。材料メーカー様のご協力もあり、全体的な技術レベルが上がっている今なら何とか実現できそうなところまできています。海外の生産現場とのやりとりも多く、新しい技術を実際の生産ラインに反映させるために、中国の工場に2週間ほど詰めることもありました。
私の仕事は必ずしも緊急性が高いものばかりではありませんが、重要性という点ではどの仕事もおろそかにできません。ですから、納期があってもなくても自分でスケジュールを設定して仕事を早く進めるよう意識しています。職場を束ねるリーダーや先輩に指摘されるがままだった1年目を経て、これではダメだと気づきました。そういう意味では、リーダーや先輩の働き方がとても参考になっていますね。あとは配属当初に上司から「大学の研究室で後輩を指導してきたのだから一通りのことはできるはず。新入社員だからといってまた1年生に戻るというのは違うんじゃないか」と言われて、ハッとしました。エプソンは上司や先輩にものが言える非常にフラットな組織の会社で、新入社員であっても仕事に対する意見や提案をして、もっとやりたいようにやっていいんだと気づかされました。
できるだけ長く働き続けたいと思っています。現在手掛けている研究は、非常にハードルが高くて、正直、ときどき諦めたくなると思うこともあります。そんな弱音をふと漏らした時、リーダーに「できないことをやるのが開発だから、これくらいは当たり前」と一蹴されました。当のリーダーや先輩たちは、エプソンでしかやらないだろうなというような難しい研究テーマや仕事に取り組み、それを乗り越えてきたと聞いています。今はチームのメンバーに助けてもらって役割を果たすことで精一杯ですが、将来的にはリーダーになって、自らアイデアやテーマを出し、大きなストーリーや方針を描いて、仕事を前に進められるようになりたいですね。