デジタル化が進んだ今も、
大切なコミュニケーションツールとして
オフィスに欠かせない「紙」。
しかし、紙の生産には多くの資源を必要とします。
使用済みの紙を捨てずに循環させる。
しかも、オフィスの中で。
そんなソリューションが、世の中を驚かせています。

循環型の社会は、
循環型の社内から。

環境意識の高まりとともに、リサイクルペーパーを使うオフィスが増えてきました。しかし、「使った紙を捨てる」、そして「新しく購入する」という行動そのものは従来のまま。そうではなく、使用済みの紙をその場で新しく生まれ変わらせることはできないか。つまり、オフィスをリサイクルの現場に変えてしまう画期的なソリューションが、乾式オフィス製紙機「PaperLab」です。

PaperLabに使用済みの紙を投入すると、エプソン独自の「ドライファイバーテクノロジー」で繊維化。一般的には、紙を作るのには多量の水が必要ですが、PaperLabは「乾式」の名の通り、水はほとんど使いません(※1)
一年間、PaperLabを稼働して作れる紙は約7.9t。通常の製紙で同じ量の紙を作る時には、7,759m³(※2)の水を消費します。これは25mプール(※3)で換算すると21杯分以上。一方、PaperLabが使用する水はわずか71m³(※4)、通常の製紙にくらべて1%弱の水しか消費しません。繊維はその後、結合・成形を経て、新しい紙へ。繊維レベルにまで分解するため書かれていた内容は跡形もなく、機密的にも安全。また、新しくつくる紙の厚さや色も選ぶことができます。PaperLabで再生した紙は、エプソン社内でも活用しています。

※1 機器内の湿度を保つために少量の水を使用します。
※2 P.R.VAN OEL & A.Y. HOEKSTRA(2010)
※3 25mプール:長さ25mx6レーン(レーン幅2m)x深さ1.2mの場合、360m³
※4 東京都市大学 環境学部 伊坪研究室算出(2021)

テクノロジーは
次のステージへ

繊維素材を、水をほとんど使わず繊維まで分解し、新たな価値へと再生する「ドライファイバーテクノロジー」。高度な技術だからこそ実現できるこのシンプルな再生工程は、循環型社会を目指して次のステージに突入しています。例えば廃棄される古着を繊維化し、新たな素材として復活。その素材を用いて新しい衣類に再生することが可能となっています。(※繊維素材を衣類に作り替えるところは別工程を要します)

エプソンはこの技術を応用し、分解した繊維に様々な機能添加材を融合させることでさらなる高付加価値のものを再生することが可能です。レインコート、脱プラ緩衝材、培養土、断熱材、電子デバイス、ウッドデッキ…等々。
水という環境資源をほとんど使わず、廃棄予定のものから、生活を彩るあらゆるものを再生することで描く循環型社会。
そんな地球に優しい世界を実現するため、エプソンのソリューションの進化は続きます。

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