環境技術を世界へ発信 長野でグローバルに働く

ものづくり企業として時代を先取りする技術を生み出してきたセイコーエプソン株式会社(以下、エプソン)は、長野に本社を構え、世界市場を相手に環境負荷軽減に資する事業を展開しています。中でもマーケットコミュニケーションチームは、環境戦略に特化したマーケティング・PR活動を推進。ダイバーシティにあふれる同チームのグローバルな働き方やその醍醐味、エプソンだからこそ得られる経験やキャリアについて、動画を交えて紹介します。

動画でわかる
「グローバルに働けるエプソンならではの仕事の魅力」

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環境問題に取り組みながら、世界を舞台に活躍できるエプソン。同社ではどういったことにチャレンジできるのか、ここでしか得られないやりがいとは何か、第一線で働くメンバーからのメッセージをお届けします。

持続可能な社会の実現へ。世界を舞台に活躍

営業本部 マーケットコミュニケーションチーム 課長/杉田 奈央

はじめに、エプソンの事業概要とその強みについてお聞かせください。

当社エプソンは世界150カ国以上に開発拠点、販売網を持つグローバル企業です。独自開発した「マイクロピエゾプリントヘッド」を主力とし、プリンターをはじめとするさまざまな情報関連機器、精密機器の開発、製造、販売までを一気通貫で担います。

当社が大切にしている価値観に、地球と共生しながら持続可能な事業成長を遂げることがあります。2021年に策定した長期ビジョン「Epson 25 Renewed」でも、環境への取り組みを重要テーマに掲げました。

こうした環境理念を確固たる技術で実現している点が、私たちの何よりの強みです。インクジェットヘッドを筆頭に「省(より効率的に)・小(より小さく)・精(より精密に)」の技術が詰め込まれた、さまざまな製品やサービスを生み出し続けています。

その中で、杉田さんが率いるマーケットコミュニケーションチームの役割や特徴について教えてください。

マーケットコミュニケーションチームは、当社製品のマーケティングや営業推進、販売管理などを担う営業本部に属し、環境観点に特化したコミュニケーション企画を推進しています。エプソンが持つ技術を、世界中のお客様にわかりやすくお伝えし、会社や製品に魅力を感じていただくことが役割です。

営業本部は基本、担当製品や販売エリアごとにチームが分かれているのですが、マーケットコミュニケーションチームは、オフィス・ホームプリンター全般を扱い、また全世界の市場を担当しています。この領域横断型の「横串」組織であることが、このチームの最大の特徴だといえます。

もう一つの特徴は、マーケットコミュニケーションチームに在籍する4名全員が女性である点です。新卒入社者もいればキャリア入社者もいますし、子育て中のメンバーもいるなど、バックグラウンドはさまざまです。

世界中の仲間と連携し、文化に寄り添ったコミュニケーションを

具体的にはどのような業務を担っているのでしょうか。

業務は大きく2つに分けられます。1つは訴求内容の骨子を作る企画業務、もう1つはその骨子に沿って世界市場に展開するコンテンツを制作する業務です。

企画は環境価値を実現する技術を正しく理解するところからスタートします。開発担当者や設計担当者から直接話を聞き、専門用語をかみ砕き、わかりやすく言語化したり、データの裏付けを加えたりしながら骨子をまとめます。

そうして完成した骨子は、世界中の販売会社や広告代理店などに展開され、販売促進のために活用されます。

これまで担当された中で特に印象に残っているプロジェクトを教えてください。

印象に残っているのは、当社のコア技術であるインクジェットヘッドに関わるプロジェクトです。

当社のインクジェットプリンターは、熱を使わずにインクを吐出するため消費電力が少なく、なおかつ構造がシンプルなため省資源で廃棄物も少ないのが特徴です。こうした環境価値は、社内では共通認識としてあるものの、お客様にきちんと伝えられていませんでした。そこで、インクジェットヘッドの価値を伝える世界共通のコンセプトを作るという大規模なプロジェクトが始まったのです。

そうして環境先進地域であるヨーロッパをはじめ各国の販売会社とも議論を重ね、「Heat-Free Technology(ヒートフリー テクノロジー)」というコンセプトを仕上げました。画像や動画などデジタルコンテンツも制作し、当社のWebサイトに「Heat-Free Technology」の特設ページを開設しました。

特設ページは50カ国語に翻訳され、世界中のお客様に共通のメッセージを伝えたのですが、サイト訪問者数が何倍にも増えるなど目に見える成果もありました。大きな達成感を味わったプロジェクトです。

世界中で支持される製品・サービスを生み出すエプソンの源泉

世界に誇れる技術を持つエプソンですが、それを生み出してきた要因は何だと思われますか。

高い技術力の背景には、社員それぞれが良い意味で役割を越境しながら仕事を進める当社ならではのカルチャーがあると思います。部門や会社、時には国境も越えて密にコミュニケーションを取りながら、新しい技術を生み出し、新しい製品やサービスの開発につなげています。

マーケットコミュニケーションチームも同様に社内外のメンバーと密に連携しているのですが、特に海外の販売会社とは週1回以上の頻度でミーティングをしており、心理的な距離が非常に近いです。

私たちがヘッドクオーター(本社)ではありますが、お互いの文化を尊重しながら率直に意見を交わすことで、それぞれ地域にフィットしたより良い企画を実現できています。国境を越えて一つのチームを組んでいるように感じられ、とても心強いですね。

お客様にとっての価値にこだわる姿勢が全社員に根付いている

なぜエプソンでは、部門や国境を越えた密なコミュニケーションが可能なのでしょうか。

部門や地域を問わず、誰もが「もっともお客様のためになることは何か」を考えながら仕事をしているからだと思います。

私たちは会社組織ですから、当然、部門ごとに明確に機能や役割が分かれています。そのうえで部門を越えて「こうした方がいいのでは」「ここは変えた方がいい」など率直な意見を出し合えているのは、お客様への提供価値を最大化したいという共通の思いを持っているからなのです。

そうした思いを持つ社員が集まったフラットな組織だからこそ、マーケットコミュニケーションチームのような領域横断型のチームが機能し、成果を上げられるのだと思います。

出産、育児、介護――ライフステージに合わせて柔軟に働く

働く環境や組織風土についてもお聞かせください。

ものづくり企業ということで「男性が活躍しやすい組織なのでは」といったイメージを持たれがちなのですが、実際には性別の壁はなく、誰にとっても働きやすい環境だと感じます。

例えば、マーケットコミュニケーションチームには小さな子どもがいるメンバーが在籍していますが、在宅勤務制度やフレックスタイム制度、ベビーシッター補助制度などを活用することで仕事と育児を両立させています。

当社には柔軟な働き方を実現するさまざまな制度があります。ただ、制度は使われなければ意味がありませんから、私自身が率先して活用するようにしています。チームメンバーは常に「お互いさま」と声を掛け合い、フォローし合う風土が根付いていると実感します。

もちろん制度を使うのは女性だけではありません。当社は社員の育児休業取得率を100%にする目標を掲げており、男性社員の育休取得率も2021年度実績の約53%から上がってきています。誰もが自分のライフステージに合った働き方ができ、無理なく、そして長くキャリアを築いていける、それがエプソンの魅力です。

自然豊かな長野にいながら、グローバルな舞台で活躍できる

杉田さんはエプソン入社をきっかけに長野に移住されたそうですが、住み心地はいかがですか。

長野は自然が豊かで、とても住みやすいです。私は九州の出身で、他のチームメンバーも長野県外から移住してきましたが、皆、長野が好きだと言っていますね。

山や川に囲まれているので、休日にはキャンプやトレッキング、冬にはウインタースポーツなど、アクティブに過ごしている社員が多いように思います。また、音楽や美術などアートに触れる機会や学びの場も多く、文化的で心豊かな暮らしができています。これは移住するまで知らなかった、長野の意外な一面です。

そうした自然豊かな環境に身を置きながら、ひとたび会社に来ると世界中のメンバーとやりとりしながらグローバルな事業に携わるというギャップも面白いですね。ローカルとグローバルの両方を楽しめることに充実感を味わっています。

最後に、記事をご覧の方にメッセージをお願いします。

当社には、さまざまなスキルとバックグラウンドを持った、本当に多様なメンバーが集まっています。キャリア入社者も多く、それぞれの経験を生かしながら働いています。あらゆる点において多様な価値観を当たり前に受け入れ、共存し、そして共栄する、そうした魅力がエプソンにはあるのです。

自然豊かな長野でプライベートを充実させながら、仕事では高い志を持つメンバーと切磋琢磨しながらグローバルに活躍したい。そうした熱い思いを持った方のご応募をお待ちしています。

出典:ビズリーチ 公募ページ「セイコーエプソン株式会社」(2023年3月14日公開)より転載