プラスチックや金属など数百~数千ある部品や、センサーやモーターなどの外部購入品まで、製品開発における各部品の動かし方や位置関係などを作りこんでいくのがメカ設計の役割です。製品全体の大枠を考える構想設計から部品一つひとつの形を詳細に決めていく基礎設計、生産を見据えた詳細設計まで、担当業務は多岐にわたります。

メカ設計はモノづくりの流れのどこを担う?

他部署との関わりについて

戦略/企画部門と共に要求分析・仕様検討を行い、技術開発、設計、試作品評価を繰り返しながら、製品仕様(製品イメージ)を具体的な形(外装・機構・部品など)に落とし込む。

商品化の流れにおけるメカ設計の役割

実際の業務について

商品企画では

お客様の期待に応える価値を
形にする手段を提案する。

商品企画段階から参画し、お客様が求める価値を実現するために、どのようなメカ機構や外装デザインが最適かを検討します。技術的な視点から実現性や新たな可能性を提案し、メカ仕様書に落とし込み、顧客視点の製品の方向性づくりに貢献します。

技術開発では

将来を見据えた価値を生む
新しい技術や機能を開発する。

将来の製品競争力につながる新技術や新機能の開発を行います。機械力学・材料力学・流体力学など専門性を活かし、独自のセンシング技術や構造設計や精密制御などの技術を進化させ、次世代製品の基盤となる技術を創出する役割を担います。

構想設計では

目標の仕様・コスト・日程に
確実に応える設計を進める。

製品の要求仕様・メカ仕様をもとに、外装デザインや各制御機構、部品選定などの全体構想を設計します。性能・コスト・スケジュールのバランスを考慮しながら、量産を見据えた実現性の高い設計を行います。

詳細設計では

練り上げた構想仕様を基に
詳細までつくり込む設計を行う。

構想設計で定めた仕様をもとに、各制御機構や外装、部品の詳細設計を行います。性能だけでなく、耐久性や量産性まで考慮し、製品として実現性のある製品構造へと仕上げていきます。

試作評価では

試作を通して設計意図どおりに
動作するか評価・検証する。

試作機を用いて、設計した回路が狙いどおりの性能を発揮しているかを検証します。評価結果をもとに課題を洗い出し、必要な改善を行いながら完成度を高めていきます。

認可では

世界の規格に適合させるため
各国の認可を取得する。

試作機を用いて、設計した製品が狙いどおり動作し、性能を発揮しているかを検証します。評価結果をもとに課題を洗い出し、必要な改善を行いながら品質を高めていきます。

どんなスキルが身に付く?

社員のキャリア事例を紹介

制御設計で培った論理的思考力を土台に、
メカ設計で製品全体を捉える設計へ。

Pオフィスホーム企画設計部
2016年入社
機械工学部 機械工学科卒

K.N.

入社後のキャリア

  • 2016年~2020年:SOHO向けプリンターの制御設計業務
  • 2020年~現在:オフィス向けプリンターのメカ設計業務(モジュール設計リーダー)

現在の仕事内容は?

オフィス向けインクジェットプリンターのメカ設計に従事しており、主な担当は紙搬送機構です。エプソンのコア技術であるインクジェット技術を活かし、省エネルギー性能の向上を図る一方、業務用途で使用される製品のため、わずかな不具合でもお客様の業務を止めてしまう可能性があり、安定した品質の実現が欠かせません。先輩技術者の知見を学びながら、インクを紙に吐出するインクジェット特有の転写や用紙カールといった課題に対し、構造検討や検証評価を重ねています。担当要素だけで個別最適を目指すのではなく、製品全体としての全体最適を実現するためにはどのような構成を目指すべきかを考え、設計業務を行うことを日々意識しています。

仕事で得られたスキルや経験について

制御設計では、製品の動作シーケンス検討を担当し、どのように製品を動かし性能を発揮させるかを考える中で、仕様や動作の意図を論理的に整理する力を身につけました。その後、メカ設計として実際に構造を検討・具現化する経験を通じ、CAD操作や部品成形の知識だけでなく、単一部品や一要素の最適化だけでは製品全体の性能や信頼性を担保できないことを実感しました。お客様の要望を実現するために、関係部門とも連携しながら、製品全体としてどのように動かし、どのような構成とするかを意識した設計ができるようになったと感じています。