入社動機

ものづくり企業への就職を志し、エプソンに出会う。インターンシップでエプソンの仕事や人柄に触れ、心地よく働けそうだという期待のもと、入社を決意。

01

興味を抱いたきっかけは、
ペーパーレス時代におけるプリンターの未来

プリンターの将来に興味があったそうですね。

「ペーパーレスの時代なのに、プリンターってこれからどうなるの?」と素朴に思っていました。でもエプソンのインターンシップに参加して知ったことは、印刷物はいまでも大切なコミュニケーションツールであり続けていること。そして、印刷はそもそも、紙だけが対象ではないこと。産業や商業におけるプリンターの可能性に気付かされたことが、エプソンへの志望動機につながりました。

入社して、まさにプリンターのインクジェットヘッドの開発に携わっているのですね。

はい。商業・産業分野で使われるプリンターのインクジェットヘッドを開発しています。エプソンのインクジェットヘッドは、電圧をかけてピエゾ素子を動かし、インクを対象物に吐出するピエゾ方式。数多くの独自技術を取り入れることで、極めて精度が高く、しかも高速な印刷を可能にしています。エプソンにとって大きな強みであるこの製品をさらに進化させ、印刷や生産のプロセスを革新していくことが開発の目的です。

02

インクの一滴まで見つめながら、
インクジェットヘッドを評価。

開発業務のどのあたりを中心に担当していますか。

新規インクジェットヘッドの評価を担当しています。インクジェットヘッドは、求められる性能をきちんと満たせるよう、吐出されるインクの重量などが厳しく定められています。これを「吐出特性」というのですが、目標の吐出特性を満たすため、インクが流れる流路寸法を決める評価や、インクを安定吐出するための駆動波形を設計することが私の仕事です。例えば、ヘッドから吐出されるインクを観測できる評価装置を使用して、ヘッドの吐出特性を記録し、その中で課題を発見した場合は原因を究明し対策を導き出す……といったことをしています。

評価のどんなところに面白さを感じていますか。

入社2年目で、初めて主担当として評価を任されました。それまでは、評価の目的や背景、項目など、あらかじめ教えられたことに沿って進めればよかったのですが、主担当になるとそうはいきません。どこをどう評価するべきか、自分で項目を決めていくことになります。しかも評価の対象は、できるだけ早く市場に出したい社外販売用のインクジェットヘッドで、スピーディに評価を終える必要がありました。そこで私は、できるだけ手戻りが少なくなるように評価計画を立案。先輩の力も借りながら実行に移し、やり遂げることができました。経験を重ねれば自分で決められることが増え、その分、達成感も大きくなる。そこに面白さを感じましたね。

担当製品のインクジェットヘッド。
環境性能も高いピエゾ方式のインクジェットヘッド。

03

社会課題へのソリューションを、
この手で。

今後、どんなふうに仕事を広げていきたいですか。

いまは評価がメインですが、私は設計者ですので、いずれは自分で評価した結果を、自分で設計に反映できるようになりたいと思います。先輩たちは実際にそうしたキャリアを歩んでいますし、それができた時には、「自分の手でものづくりをしている」という手応えもすごく強くなるんだろうなと思います。また、ピエゾ方式のインクジェットヘッドは環境性能も高く、社会課題へのソリューションとしても有用です。設計を手がけることで、ソリューションを生み出しているという実感も味わいたいですね。

エプソンという環境の魅力はなんでしょう。

若手に任せる社風でありながら、困っている時には先輩がすぐ手を差し伸べ、時間をかけて丁寧に教えてくれる会社であること。私はそこに大きな魅力を感じています。主体性が求められる仕事ですが、頼れる先輩が周りにいるからこそ、安心して思いきり挑むことができる。この環境で、成長を重ねていきたいと思います。

エプソンで今後挑みたいことは?

まずは、自分で評価した結果を、自分で設計に反映できるようになりたいです。その後は新規開発ヘッドの商品企画・設計・量産・市場投入までの一連の流れを担当できる設計者としてキャリアを積み、最終的には、新規ヘッドを開発して市場に投入するのが目標です。

One Day Schedule

1日のスケジュール例

9:00
出社、朝会
寮から徒歩15分。季節の景色を楽しみながら出勤し、チームの朝会に参加。評価結果の共有や議論、その日やることの整理を行う。
10:30
評価
実験室に行き、インクジェットヘッドからのインク吐出を実験装置で評価。
12:15
ランチ
同期社員と食堂に行き、お互いの仕事ぶりなどを話しながら食事。
13:15
評価
午前中に引き続いてインク吐出の評価。現象の記録や追加検証。
19:00
資料作成
この日に行った評価についてまとめ、チームメンバーへ発信。
19:30
退社
帰り道のスーパーに寄ってお惣菜を買う。野菜がおいしい。

Off Style

オフの過ごし方

週に一度、ジムに通ってトレーナーさんからマンツーマンでトレーニングを受けています。一人でトレーニングするより成果が出やすくて、サボれないこともいいですね。それから、カフェ巡りも好きです。同期と一緒にカフェに出かけて、おしゃべりを楽しんでいます。