入社動機

大学で学んだ知識を、プログラミングなどに活かしたいと考えて情報系の企業を志望。勤務地は東京か長野かで迷ったが、実家に近く、しかも社会貢献度が高いエプソンに入社先を絞った。

01

内定後の不安を人事が汲み、
決まった品質保証への配属。

エプソンを志望したきっかけを教えてください。

大学時代の専門性を活かせる、情報系の仕事を探していました。エプソンなら、製品用のファームウエア開発などができそうだと思ったのが志望のきっかけです。地元である松本市の近辺で働きたかったので、その点でも希望に合っていましたね。就職活動を始めた当初は、エプソンといえば「プリンターかプロジェクター」、それ以外では「大きな規模の会社」というくらいの印象だったのですが、社会課題の解決に非常に力を入れ、高い技術力をお客さまのために還元している会社だと知って、それが入社の決め手になりました。

入社にあたって、不安はありましたか。

「情報系の仕事がしたい」という動機で選んだ会社ではあるのですが、いざ入社となると、本当に自分が通用するのか不安になってきました。常に進化が続く分野ですから、自分自身も進化し続けなければならない。「それができるのか?」と。そこで、内定後の人事面談では「開発ではなく、人を支えるような仕事にも興味がある」と打ち明けました。その結果、品質保証に配属されることになったのです。まだ力量も読めない若手の希望を汲んでくれたことがとてもありがたかったですね。

02

開発から発売まで伴走し、
エプソンらしい高品質を追求。

現在の仕事内容を教えてください。

プリンターやスキャナーなどの製品共通ソフトウェアの品質保証と、共通ソフトウエアとスキャナー製品が市場に出たあとに発生した品質問題への対応を行っています。品質保証としては、開発初期からリリースまで多くの開発工程に伴走。たとえば製品の構想中は、品質保証として留意すべきポイントを開発側に伝えたり、「ボタンを押して○秒以内にアクションが起こるべき」といったパフォーマンスの決定に関わったりします。開発が始まると、バグなどの問題が見つかった際に対策方針を決定。開発終了後、リリースしても問題ないかどうかの判断も。リリース後は、お客さまから寄せられた不具合に対してソフトとハードの両面で対応。さまざまな部署と連携しながら、原因究明と解消にあたります。

もっとも比重の大きな業務はどれですか?

品質問題への対応です。不具合が一つも出ないのが究極の理想ですが、基本的には何かが起こってしまうのがエプソンに限らない業界の常識。その解消に全力を尽くしています。特に、傾向性の見極めには神経を使いますね。似たような現象が連続した場合、一刻も早く解消すべき、大きな一つの不具合が隠れていることがある。幸いエプソンはものづくりに関するさまざまな機能が社内にあるため、各分野のプロフェッショナルが集まっています。「全員で解決しよう」という意気込みのもと、異なる専門知識を持った技術者同士が連携できるところにエプソンらしい心強さを感じます。

お客さまから返送されてきたスキャナー。徹底的に解析し、問題の解消を行う。
松本市内の湧水スポット。この水でいれた烏龍茶は、仕事の合間にひと息入れるのにぴったり。

03

欧州で始まった前例のないサービスに、
あるべき姿を描くことから関わる。

これまでに携わった仕事で、もっとも印象に残っているのは?

入社3年目で主担当をつとめた「ReadyPrint」。欧州からスタートした、プリンターのサブスクリプションシステムです。インクはもちろん本体の利用も月額料金に含まれているほか、インクが少なくなると自動的に配送されるといったサービスも盛り込まれています。プリンターとDXという2つの部門が初めて協働した、組織的にも新しいプロジェクトでした。苦心したのは、2事業部の橋渡し役をつとめながら、品質保証上の目標そのものから設定しなければならなかったこと。前例がないだけにお客さまの使い方がなかなか見えず、仮説を立てながら決めるしかありません。「プリンターなのだから、印刷ができなければダメだ。オフラインでも一時的には印刷できるようにしよう」など、品質保証のメンバーで議論を繰り返しました。その結果、リリースしたあとも仮説と現実とのギャップはほぼ見つからず、正しくつくり込めたことに安心しました。

これまでに携わった仕事で、もっとも印象に残っているのは?

非常に誠実な会社です。背景や目的を明確にしたうえで仕事に取り組み、必要なステップをしっかりと踏む。そして、コンプライアンスを遵守する。社長が「コンプライアンスは業績に優先する」と明言しているほどです。そのすべてが、「お客さまのために」というゴールに集約されている点も魅力的ですね。私にとっては入社理由の一つでもあるその意識が強固だからこそ、品質保証の仕事にも胸を張って打ち込めるのだと思います。

エプソンで今後挑みたいことは?

これからも、お客さま満足を追求し続けたいと思っています。製品が世に出たあと、お客さまのもとで起きる課題を解決することはもちろん、使われ方やお客さまの要望を企画や設計にフィードバックし、より良いものづくりに貢献したい。お客さまから届く喜びや評価の声が私にとっては何よりの励みですが、その数をもっと増やせるよう、努力していきます。

One Day Schedule

1日のスケジュール例

8:30
出社
前日の退勤後に届いたメールをチェック。できるだけ即座に対応し、不明点があるものは朝会に持ち込む。
9:00
朝会
チームメンバーが集まり、直近のタスクを共有。市場で新たに起きた品質問題があれば、その内容を確認する。
10:00
品質問題への対応
市場品質問題の進行状況を確認し、必要な対応を検討したうえで速やかに実施。
12:30
ランチ
食堂に出かけて昼食をとる。
13:30
他部門とのミーティング
市場品質問題への対応の進捗状況を確認。製品の開発状況についても共有を行う。
16:00
解析結果を共有
市場品質問題の解析結果を担当部門へ共有。どのような対処をとるかを話し合う。
17:15
退社
疲れを癒すため、近場の日帰り温泉に行くことも。

Off Style

オフの過ごし方

日帰り温泉に行くのが好きです。平日なら近場で、休日には県をまたいで足を延ばして。岐阜県にある奥飛騨温泉郷が特にお気に入りです。また、お湯だけではなく湧き水巡りも楽しんでいます。松本市の街中には湧水をくめるスポットがいくつもありますが、その水でいれた烏龍茶は、明らかに味がまろやか。水筒に入れて会社にも持ってきています。