経歴

2013年〜2017年:化学メーカー
2017年〜2022年:繊維メーカー

経験・スキル
  • 半導体向け樹脂材料の開発
  • エンジニアリングプラスチックの開発
入社動機

関東で10年あまり暮らしてきたが、地元・長野に帰省するたびにその魅力を再認識。将来性のある長野の企業で、高分子材料開発の経験を生かしてものづくりができるところを探し、エプソンへ。

01

会社と自分。
エプソンに感じた、ふたつの将来性。

エプソンへの転職を考えたきっかけを教えてください。

コロナ禍をきっかけに、立ち止まる余裕ができたことでしょうか。前職までは関東の会社に勤めていましたが、これからのことをじっくり考えた時、やはり地元である長野に戻りたいと思いました。両親が暮らしていますし、ほかの土地を知ったからこそ、自然が豊かで都会に出やすく、日々の生活にも困らない長野の魅力を再認識した部分もあります。これを最後の転職にしたかったので、企業選びは慎重に行いました。エプソンについても、ただ長野にある大きな会社だからというだけではなく、長期ビジョンなどを入念に読み込んで冷静に将来性を検討し、応募に踏み切りました。

材料から最終製品のメーカーへ分野を変えた理由とは?

材料の知識をもって部品や最終製品を手がけることで、より良いもの、使って喜ばれるものをつくれるのではないかと考えました。プリンターには半導体製造プロセスや樹脂材料が使われているので、私の経験を直接に生かせる可能性にも期待しました。とはいえ、それまで開発しか経験したことがないのに、募集職種は生産技術。もちろん不安だらけです。それを払拭してくれたのが面接担当の社員でした。転職の面接といえば「こちらの経歴を一方的にチェックされて終わり」という記憶しかなかったのですが、エプソンは違いました。経歴を生かして、どんな活躍ができるかまで具体的に示してくれたんです。そのおかげで、入社後のイメージをしっかり持ってエプソンを選ぶことができました。

02

イメージしていた生産技術より、
はるかに広く、大きく。

現在の仕事内容を教えてください。

インクジェットヘッドの心臓部ともいえるピエゾ素子原料の安定生産をミッションに、工程の管理や改善、さらには新機種の性能向上のための技術開発に参加しています。私が知っている生産技術は「量産に向けて装置を入れる仕事」というイメージだったので、新機種開発に一緒に取り組むなど、川上にまで踏み込む幅広さに驚かされました。もちろん、学ばなければならない前提知識も多かったのですが、前任である経験豊富な社員が引き継ぎ計画を立て、マンツーマンに近い形で仕事のイロハから教えてくれたのは本当にありがたかったですね。ほかの社員も、私にわからないことがあれば自分の手を止めてでも教えてくれる人ばかり。この丁寧さはエプソンの社風だと思います。

仕事のスタイルは変わりましたか?

過去に経験した開発業務は、私と数人のメンバーだけで完結するものがほとんどでした。ところが今は、拠点も役割も異なる非常に多くのメンバーがプロジェクトに関わっています。一見すると大所帯は非効率にも思えるのですが、じつはその逆。さまざまな角度からの意見がものづくりの精度を高めてくれるうえ、抜け漏れが減るのでやり直しになることが少なく、合理的なのです。ただ、そのメリットを最大限に享受するには、計画や準備を周到に行うことが何よりも大切。こうした新しい仕事のスタイルを、楽しみながら吸収しています。

自分から希望して参加した、ドイツで開催される国際印刷・メディア産業展「drupa」の様子。
趣味で撮影した一枚。自然や名所が豊富な長野は、毎週のように撮っても被写体が尽きない。

03

手を挙げてドイツへ。
個人を尊重する社風。

入社することで知った、エプソンの良さとは?

手を挙げれば、個人のやりたいことを尊重して背中を押してくれるところです。私の場合、印刷技術に関する世界最大級の展示会に参加するため、ドイツに行きたいという希望が叶いました。普段はなかなか気づくことのできない、製品が世界でどのように役立ち、影響を及ぼしているかという実感をつかめたのが良かったですね。思えばこれも、最終製品を手がけるメーカーだからこそ覚える感慨かもしれません。業務においても、個人で推進したいテーマが期初ごとに吸い上げられ、必要なものは計画に組み込んでもらえます。やる気次第で主体的に仕事を進められる職場だといえるのではないでしょうか。

ワークライフバランスについてはいかがですか?

制度がしっかり整っていることは入社前に調べていました。けれど、実際に入ってみると想像以上でした。たとえば「フレックス休暇」。年5日の休みを土日・祝日などの休日と連続で取得することで、長期休暇をつくれる制度です。
世間の平日を含めて、のんびり旅行を楽しむにはもってこいだと思います。こうしたユニークな制度がそろっているだけではなく、ちゃんと使いやすいのもいいですね。転職して2年目なので使いきれていない制度も多いのですが、オンオフの切り替えにしっかり活用していきたいです。

エプソンで今後挑みたいことは?

まだまだ勉強すべきことが多いと感じています。製造工程やデバイスに対する知見を増やし、もともとのバックグラウンドである化学の知識と組み合わせることで、さらなる技術の進化に貢献していきたいですね。インクジェットの技術を磨き、幅広い層のユーザーに魅力ある製品を届け続けるという、エプソンらしい醍醐味をもっと味わいたいと思います。

One Day Schedule

1日のスケジュール例

8:30
出社
メールチェックや朝会の準備を行う。
9:00
朝会
量産や試作の状況、個人業務の進捗や予定をチーム内で共有する。
10:00
会議
開発部門との新規技術に関する会議に参加する。
11:00
材料特性の確認
担当工程の材料特性を確認。異常があれば現場で製造担当者から直接話を聞いて対処する。
12:00
昼休み
食堂で昼食をとる。
13:00
トラブル対応
品質トラブルの対応でデータ取得を行う。
17:30
退社
データのまとめやメール対応を済ませて帰宅。家でのんびり。

Off Style

オフの過ごし方

写真が趣味なので、野鳥や風景を撮りに出かけます。関東ではなかなか撮れなかった雪景色や星空も身近にあるので、長野に住むと被写体に困りません。四季を感じられる写真を一年中、楽しむことができます。また、友人に会うために東京に出かけることもあります。長野は「田舎に住みたいけど、都会にも遊びに行きたい」という人には本当にいい環境です。田舎といっても、車があれば不便さを感じることはありませんし、もともとネットショッピングをよく使っていた私は買い物のスタイルもそのまま。思えば、関東にいた頃とほとんど変わっていないのかもしれません。