入社動機

「勤務地」「福利厚生」「会社の雰囲気」の3軸で企業選びを行い、すべてを満たしたエプソンに出会う。「勤務地」への興味をきっかけに、福利厚生の充実と、和気あいあいとした職場の雰囲気に心を決める。

01

通勤も転勤も大変な都心より、
腰を落ち着けられるエプソンへ。

エプソンに興味を持った、最初のきっかけを教えてください。

事業所の多くが長野に集中していて、転勤したとしても範囲が限られるところにまず惹かれました。実家は東京なのですが、都心の会社は毎日の通勤自体が大変そうで、転勤先も全国各地に散らばっていることがほとんどです。いっそ長野に腰を据えたほうが、落ち着いて仕事に打ち込めるのではないかと感じました。職場受入型のインターンシップに参加して、暮らしやすさを実体験できたのも大きかったですね。そのほかにも、楽しそうに仕事に取り組む社員の雰囲気や、女性エンジニアの働きやすさ、フレックス休暇制度をはじめとする福利厚生など、インターンシップで触れた社風のひとつひとつが魅力的でした。

エプソンの事業にはどんな印象を持っていましたか。

自宅でエプソンのプリンターを使っていたこともあり、就活前のイメージは完全に「プリンターの会社」。けれど本当は、もっと幅広い事業があって技術力も非常に高い。中でも驚かされたのは、使用済みの紙から新しい紙を生み出す「PaperLab(ペーパーラボ)」です。「オフィスで完結する資源リサイクル」というコンセプトも、使われている技術も一からエプソンがつくりあげたもの。技術を突き詰め、これまでにない製品を世に送りだせる会社なのだと知り、入社意欲が高まりました。

02

数年先の製品と、
数十年先の環境を見据えて。

現在の仕事内容を教えてください。

ものをつくるための技術を生み出す、プロセス開発を担当しています。いま携わっているのは新規素材の開発です。素材にさまざまな処理を加え、耐久性の変化などを評価しながら製品への活用の可能性を探っていく——いわば、研究に近い取り組みです。私は3人チームの最年少。経験の少なさから苦戦することも多いのですが、先輩たちの助けを借りながら現象に対する仮説を立て、その正しさを立証できるとやりがいを感じます。いつかこの素材が製品に活かされ、世の中に届いた時にはもっと大きな嬉しさを味わえるのかもしれない。そんなふうにワクワクしながら、仕事に打ち込んでいます。

仕事の中で感じる「エプソンらしさ」とは?

ものづくりにおいて、環境が大きなテーマになっているところです。開発中の新規素材もそうですし、よりバイオマス度が高いもの、生分解性を備えた接着剤などを学会や展示会で調査しています。当たり前のように数十年先の未来を見据えている姿勢が、とてもエプソンらしいと思います。また、コミュニケーションに上下の壁を感じないのもエプソンの良さです。同期や先輩はもちろん、役職者とも仕事やキャリアについて話し合える機会があります。心配事も打ち明けやすく、一人で思い悩まずに済むことが、とてもありがたいです。

主な仕事場は実験室。自分用のスペースで集中。
年に3回程度、学会や展示会に参加。技術的な動向調査を行っている。

03

初仕事でいきなり味わった、
製品化の喜び。

これまでに携わった仕事で、もっとも印象に残っているのは?

私の初仕事でもある、インクジェットヘッドの接着技術開発です。インクジェットヘッドとは対象物にインクを吐出する機能を担う、インクジェットプリンターの性能を左右する重要な部品です。精度やスピードに加え、高い耐久性も求められます。特に産業向けのプリンターではさまざまなインクが使われるので、そのすべてに耐えうるような接着前処理を施すことが重要です。私は前処理の条件選定と、その前処理によって起きる現象のメカニズム解明を手がけました。

どのような学びがありましたか?

基本的な開発の流れは、全てこの時に身につきました。さまざまな部署との連携。チームメンバーとの意見交換。実験の計画立案。「仮説を立て、実証する」ことの繰り返しによって、少しずつ正解に近づいていくメカニズム解明。そして最後には、手がけたものが実際の製品に採用されるというゴールまで踏むことができました。仕事をするうえで欠かせない土台を私の中につくってくれた貴重な経験ですし、それが初仕事で叶ったのも良かったと思います。

エプソンで今後挑みたいことは?

開発においては「仮説を立てる力」が大切です。そのベースとなるのは、論理的な思考や多角的に物事を見る視点。いまはチームで仮説の立案から実証までを行っており、私は多くの人に支えられる立場。さまざまな開発に触れ、論理的なものの見方を身につけ、次は支える立場になれるように成長していきたいですね。そして、製品に展開できるような技術開発に貢献したいと思います。

One Day Schedule

1日のスケジュール例

8:00
出社
定時より早めに出勤。頭がすっきりしている朝のうちに、実験結果のまとめを進める。
8:30
朝会
前日までの困りごとや、今日の予定を共有。
9:00
実験
インクジェットヘッド用の接着剤をインクに浸しての耐久性評価や、加工した新素材に対する強度試験などを実施。
13:00
外部メーカーとの打ち合わせ
昼食後、接着剤メーカーとミーティングし、情報収集を行う。その後は、午前中に引き続き実験に没頭。
17:15
帰宅
基本的には定時に帰るが、16:00頃に退勤して買い物に行くことも。早めに出勤した分の時間を有効活用。

Off Style

オフの過ごし方

基本的にはインドア派。家でゆっくりテレビを見たり、スイーツと紅茶を楽しんだりしています。温泉も好きなので、日帰りや泊まりで足を伸ばすこともあります。もともとはペーパードライバーで、長野は車社会だと聞いて心配しましたが、本数は少なめでも電車などの公共交通機関がしっかりしていて一安心。いまでこそ車通勤ですが、慣れるまでは会社にも電車で通っていました。