経歴

2003年〜2007年:システムインテグレーター

2007年〜2021年:産業用ロボットメーカー

経験・スキル
  • 産業用ロボットのマーケティング、営業、営業技術
  • 東南アジア(タイ)での駐在経験
  • メカトロニクス、生産技術分野の専門知識
  • 海外販社営業拠点長経験
入社動機

スカラ(水平多関節)ロボットの世界シェアNo.1のエプソン※1を、自分の力で世界No.1の小型ロボットメーカーにしたかったため

01

エプソンが驚いた、
エプソンへの転職。

面接で驚かれたそうですね。

ええ。「なぜ、わざわざうちに?」と。私はとある知名度の高い産業用ロボットメーカーに15年勤めました。7年半に及ぶ海外駐在や、拠点長も経験しています。エプソンから見れば競合にあたりますし、せっかく築いたポジションを捨ててまで、転職を選んだことが純粋に不思議だったようですね。ただ、私にとっては不思議でもなんでもなく、明確な理由とともに望んだ転職です。

その理由をぜひ聞かせてください。

エプソンは、スカラロボットという1領域に限れば圧倒的な世界シェアを誇ります。一方で、広く産業用ロボット全体でみれば、もっとジャイアントなメーカーはある。その差を、私は伸び代だと捉えました。エプソンには、小型産業用ロボットの分野でトップを獲るポテンシャルがある。自分の手で、それを引き出したいと思ったんです。また、長期ビジョン「Epson 25 Renewed」にも惹きつけられました。そこには「マニュファクチャリングイノベーション」と掲げられています。ロボット単体ではなく、ものづくり全体を革新する。それを成長戦略として位置付け、全社で、本気でやる。私もぜひ参加したかった。エプソン側は半信半疑の様子でしたが、ロボットへのあふれる愛を語って、入社にこぎつけたんです。

02

レジェンドを質問攻めにして、
描いた「絵巻」。

入社してすぐ、大型の社内提案を任されています。

部内の最重要製品と位置付けられる、ロボットのコントローラーについての新開発提案です。コントローラーとは、いわば「脳みそ」。私も「やりたい」と言った覚えはあるのですが、まさか本当に任せられるとは。しかもプレゼンは3カ月後という、非常にスリリングな状況でした。もちろん、挑戦はしたい。でも、私はまだ、エプソンの文化を把握しきれていない。そこで着手したのが、過去40年にもわたる、エプソンロボットの「絵巻」をつくることでした。

「絵巻」とは?

エプソンにとっての「顧客価値」とは何かを定義する年表です。レジェンドのような技術者に張りついて、質問攻めにすることから始めました。たとえば「1995年、Windowを搭載したコントローラーをつくったのはなぜ?」のように、聞きたかったことを根掘り葉掘り。レジェンドは、「いきなりそんなこと聞くの?」と、ちょっと引いていたかもしれません。けれど私にとっては、エプソンについて描いていた仮説の答え合わせをするような、とびきり楽しい時間でした。その絵巻をヒントに、「エプソンは顧客にどんな価値をもたらしたいのか」「足りないものは何か」を導き出し、新たなコントローラーへと凝縮させていったんです。

海外出張やグローバルミーティングなど、海外販社とのつながりは強い。

03

エプソンの風土に、自分の経験を
オーバーラップさせていく。

プレゼン本番はいかがだったのでしょう。

非常に手応えがありましたね。事業部長をはじめ、オンラインとオフラインを合わせて50名近くが視聴するプレゼンでしたが、「そう、エプソンにはこういうものが必要だよね」と、たくさんの同意を得ることができました。いま振り返れば、この時を境に私の存在を認めていただけたように思います。仕事が格段にやりやすくなりましたし、中期経営計画の立案といった大きなミッションまで、バーっと舞い込むようになって。

その後、入社1年ほどで課長に任命されています。

転職とはプレイヤーに戻ることだと思っていたので、今度は私が驚かされましたね。「エプソンって、こんなにスピード感があるんだ」と。さすがに頑張らなきゃ、と気持ちが引き締まりました。幸い、私には前職でのマネジメント経験があったので、それを応用することができています。これからも、エプソンの風土と私の経験をうまくオーバーラップさせ、成果を出していきたいですね。もちろんその先にあるのは、「小型産業用ロボット世界No.1」のエプソンです。

エプソンで今後挑みたいことは?

「印刷する。映す。センシング技術。ロボット。」エプソンが現在保有している技術を、社会課題を解決するソリューションやビジネスに変え、「プリンターのエプソン」という企業イメージを「イノベーションを起こすエプソン」にしていきたいですね。現在の事業ポートフォリオを大きく変えることに貢献し、エプソンのさらなる進化につなげていくことが私の夢です。

One Day Schedule

1日のスケジュール例

海外出張時
海外販売会社のメンバーとともに、顧客を訪問。
午前2社、午後5社くらいのペース。
困りごとや要望をヒアリングしながら、新製品情報を提供する。
イベント時
2〜3カ月に1度、市場調査のために国内の展示会に参加。
エンドユーザーやSIerを訪問し、困りごとのヒアリングや製品導入後のフィードバックを調査。また、自らホストをつとめてグローバルミーティングを主催することも。
全世界の販売会社メンバーを招待し、新製品情報を提供。

Off Style

オフの過ごし方

小学生の頃からやっているサッカーを、会社の同好会に入ることで続けています。冬にはウインタースポーツも楽しんでいます。以前に住んでいたバンコクと長野は、気温差なんと40度。そのことも含めて妻は移住を不安がっていましたが、いまはゴルフなどのレジャーを楽しんでいるようでホッとしています。