経歴

2013年〜2021年:自動車部品メーカー

経験・スキル
  • 自動車部品の生産管理・生産計画
入社動機

30歳になったことを機に、ワークライフバランスに優れたエプソンを志望。幅広いビジネス領域と、未来を見据えたサステナブルな取り組みにも感銘を受けた。

01

現地法人の状況に鑑み、
生産をコントロール。

いま担当している生産管理について教えてください。

家庭用インクジェットプリンターにおいて、販売会社や製造現地法人の状況に合わせた生産調整を行っています。2つの担当を兼ねていて、ひとつは「エリア担当」。シンガポール、中国、インドの販売会社を見ています。もうひとつは「機種担当」。フィリピンの製造現地法人で生産している特定の機種を見ています。機種担当としては、全世界からの問い合わせにも対応していますね。いずれの場合でも、サプライチェーンの「かすがい役」として、生産を計画し、遂行することが仕事です。

「かすがい役」ですか。

ええ。部長の受け売りなんですが、前職からずっと生産管理を手がけている私にとって、非常にしっくりくる表現だったので使わせてもらっています。私たちが間に立ってサプライチェーンをつなぐことで、「必要な製品を、必要な時、必要な場所へ、必要な数だけ」、お届けすることができる。自分自身の手でものをつくったり、売ったりするわけではありませんが、極めて責任の大きな立場であるという自負をもって仕事に臨んでいます。

02

充実した研修で乗り越える、
製品と言葉の壁。

前職でも生産管理でしたが、違いはなんでしょう。

大きく2つ感じています。ひとつは、製造現場が海の向こうにあること。工場が近くにあった前職と違い、何かあってもすぐに駆けつけることができません。状況を把握する力と、問題を解決する力が前職以上に問われているなと思います。ただ、オンラインでのやりとりに慣れてくると、簡単につながれる便利さが、もどかしさを上回るようになってきますね。もうひとつは、前職で扱っていたのが自動車「部品」であるのに対し、プリンターは完成品であること。部品の数がケタ違いですし、ひとつが遅れるとすべてが遅れるという緊張感があります。

プリンターという製品にはすぐ慣れましたか。

転職するうえでの安心材料の1つだったのですが、エプソンは研修が非常に充実しています。入社直後に、2日間のプリンターに関する研修がありました。構造を学び、ものづくりの最終工程ともいえる物流についてもレクチャーがありました。どんなパーツがどんなロジックで動いているのか、どんなふうに運ばれていくのかを把握できると、仕事に感じるリアリティが大きく変わります。それに英語。過去にも少しかじったことがあるのですが、エプソンでは想像の100倍、英語を使います。英語の研修も勤務時間内に受けられるので助かっていますね。いまのところ、いちばん使うフレーズは「Once more, please.」ですが。

世界的に需要の高い製品のサプライチェーンを背負う。
娘の成長を間近で見守れることが、エプソンで見つけた最大の喜び。

03

コロナ禍がもたらした、
部品不足と需要急増。

コロナ禍では、部品不足による苦労もあったそうですね。

部品がないのに家庭用プリンターの需要が急上昇し、追いつかない状況でした。生産が遅れることで、お客様からの信頼を失ったり、生産要員の人員計画の修正を迫られたりと、影響は各所に及びます。関係する各部門や、製造・販売それぞれの現地法人と密に連携することで、その時々で最適な計画を立て、対応に尽力しました。いつもなら物流は船便なのですが、コストの高い航空便での対応も多発しました。先輩の「これを乗り切れたら、なんでも乗り切れるよ」という言葉を励みに、多くの方々と協力してひとつのミッションをやり遂げるという達成感を味わうことができました。

いまは落ち着いたのでしょうか。

自分の担当している機種に関しては、部品不足はほぼ解消されましたね。一方で、新しいミッションとして「販売会社の適正在庫管理」に取り組んでいます。こちらも難易度は高いのですが。個人的には、挑戦すべきミッションが次々にやってくるのは大歓迎。前職で培い、いまもエプソンで鍛え続けている「どうすれば実現できるのかを自ら考え、発信する力」を武器に、解決に向けて取り組んでいるところです。

エプソンで今後挑みたいことは?

各販売会社で“適正在庫”を保持できる計画立案を通じて、生産管理として「究極の安定供給」の実現を目指しています。製造・販売現法をつなげる「かすがい役」としてコミュニケーションを大切にし、常に変化する状況を柔軟に判断して、最適案を提案できる人材になりたいです。

One Day Schedule

1日のスケジュール例

8:30
出社
世界中から夜のうちに届いたメールの確認と返信。
8:45
朝会
課とチームの両方で、現在のタスクや困りごとをしっかり共有する。
9:30
計画立案
営業側の要望や前月の実績を踏まえて生産計画を立案し、出荷先を調整。
11:30
ランチ
少し早めの昼休憩。食事は食堂か愛妻弁当。
12:30
ミーティング
営業部門とビデオミーティング。寄せられた要望について精査。
14:00
資料作成
生産計画のサマリーを作成。
15:00
ミーティング
製造現地法人とのビデオミーティング。生産課題や計画変更について共有。
18:00
退社
メールや翌日以降のタスクをチェックし、退社。

Off Style

オフの過ごし方

4歳になる娘との時間をもっと持ちたいというのが、転職のきっかけでした。いまは毎日お風呂に入れることができていて、幸せです。また、行きつけの公園が10カ所以上あり、金曜の夜に「明日はどこへ行こうか」と娘と相談するのも楽しみ。娘といると、エプソンに転職してよかったと心から思います。