Interview
社員インタビュー
お客様のためにあるべきロボットを、
プロジェクトリーダーとして描く。
H.H.
ロボット開発設計
2014年新卒入社
理工学系研究科 機械・ロボット学専攻
- 入社動機
まだ存在しない製品を生み出し、よりよい世界を実現していくために、特徴的な技術・製品を持つメーカーを志望。クオーツやマイクロピエゾといった独自技術を持つエプソンを選んだ。
01
設計者から、
プロジェクトリーダーへ。
これまでの経歴を教えてください。
入社から8年間、産業用ロボットのメカ設計と試作機の評価業務に携わってきました。9年目にプロジェクトリーダーに抜擢され、産業用ロボットの商品企画と開発推進のとりまとめを行っています。どちらも「ロボットに関わる仕事」である点は同じですが、その中身はまったく違います。たとえば、設計時代は毎日のように使っていた3D CADにはまったく触れなくなりましたし、評価も担当しなくなりました。お客様の役に立つロボットを企画するとともに、企画した製品を世の中に出すため設計から量産までを推進していく業務に携わっています。
設計者からプロジェクトリーダーへ。よくある異動なのですか?
いいえ、所属する事業部では私が初めてです。ただ、エプソンはエンジニアのジョブローテーションを積極的に行うようになっています。これまでは1カ所に留まることが多かったんですが、エンジニアの数が増えて担当分野が細分化される中、どうしても価値観が固定されやすくなってしまう。いくつものジョブを巡れるようになれば、自分自身の中に多様性が生まれ、さまざまな視点を持てるようになります。これからは、私のような異動を経験するエンジニアも増えていくと思いますね。
02
チームの力で、
ロボットの姿を具現化。
ロボットの商品企画は、どのように進むんですか。
まず、事業部として大きな方向性を描きます。それをベースに、商品企画、営業、設計といったさまざまな部門で構成されたチームがアイデアを出し合い、具体的なロボットの企画に落とし込んでいくんです。汎用ロボットゆえの難しさは、使われ方やお客様のニーズがさまざまで、絞り込みにくいこと。電子機器の組み立てか、食品を運ぶのか。重視しているのは、コストか、性能か。徹底的に想像力を働かせるのはもちろん、展示会に足を運んだり、営業に同行したり、リアリティのある情報を共有することによって具現化していきます。お客様が真に必要とするロボットに、チーム全員で「こうあるべきだ」とたどりつき、形にしていくところが面白さですね。
開発推進についてはいかがですか。
ものづくりの川上から川下まで、幅広い部署と関わりながら、ロボットの円滑な開発を進めます。とはいえ、トラブルは付きものです。設計時に見込んだ性能が、試作機では出てくれない。どうにか量産に入ってみれば、歩留まりがよくない。こうしたトラブルを、チームで協力して解消していく。乗り越えた時は、もちろんうれしい。でも、いちばんの達成感は、製品がお客様に届いた時に感じるのだろうなと思います。これから迎えるその機会を、心から楽しみにしています。
03
「お客様のために」。
その意味を、実体験で思い知る。
もっとも印象に残っている仕事を教えてください。
かなり前の話ですが、いまだに鮮明に覚えています。入社2年目、世界最大規模のロボットの展示会で、展示物の作成を手がけたことです。エプソンのロボットを、どんな切り口から来場者にアピールすべきか。その大切な決定を任されました。私が目をつけたのは「軽さ」と「制振性能」。技術的に高いハードルをクリアしていたこともあり、これなら注目を集めるだろうと考えたんです。ところが、実際にはそうではなかったんです。
来場客にアピールしたのは、どんな要素だったんですか?
「使いやすさ」でした。ロボットの導入をいかに簡単にできるか。配線しやすいか。プログラムしやすいか——軽さや制振性能もロボットの魅力には違いありませんが、メインではなかった。経営理念の一節である「お客様のために」を頭では理解しているつもりでしたが、実際にはわかっていなかったのだとショックでした。この時をきっかけに、私の姿勢は変わりました。特に「使いやすさ」については、使い手目線で徹底的にチェックするようになりました。あの経験がなければ、プロジェクトリーダーとしての自分もなかったのかもしれませんね。
エプソンで今後挑みたいことは?
これからはロボットが活躍できる場所がさらに広がり、求められることも多様化・高度化していきます。エプソンは新しい製品を作る風土がある会社です。そんなエプソンの仲間の力を集め、お客様の想像を超えるロボットを世の中に送り出すことができるエンジニアを目指しています。
One Day Schedule
1日のスケジュール例
- 8:30
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- 出社
- まずはメールチェック。メールの多さはトラブルの多さなので、少ないと安心。
- 9:00
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- 資料作成
- 合意を形成するための説明資料づくりが多い。状況と解決案をまとめていく。
- 10:00
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- 定例会
- 週に一度、30名ほどが集まって、各自の進捗状況と課題の共有・確認。
- 12:00
-
- ランチ
- 同僚と世間話をしながら食事を楽しむ。早めに食べ終えたら自席で昼寝。
- 13:00
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- 資料作成
- 午前中に続き、資料作成に取り組む。
- 15:00
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- 対策検討
- 持ち上がった課題に対して、メンバーと協議し、対策を検討する。
- 17:30
-
- 退社
- まっすぐ帰って家事をする日もあれば、ゴルフの打ちっぱなしに行くことも。
Off Style
オフの過ごし方
ずっとやりたいと思っていた、海釣りとゴルフ。どちらも詳しい同僚のおかげで、デビューすることができました。長野には海がないので、片道2時間半をかけて新潟まで釣り遠征しています。逆に、ゴルフ場には片道30分という手軽さ。仕事も趣味も、新しく始めると挑戦すべきことが多くて、刺激的ですね。