Interview
社員インタビュー
プロジェクターのUIデザインに、
教育現場の想いを映す。
Y.H.
プロジェクターデザイン
2021年新卒入社
家政学部 生活造形学科
- 入社動機
UIデザインに関われる企業を軸に就職活動。インターンシップで、エプソンが綿密なリサーチをもとにユーザビリティの高い製品を生み出していることや、先輩社員が幅広い業務で活躍していることを知り、さまざまな挑戦の可能性を感じた。
01
留学中の出来事をきっかけに、
UIデザインの道へ。
現在の仕事について教えてください。
学校の授業で使われるプロジェクターと、その周辺ソフトのUIデザインを行っています。UIとはユーザーインターフェースのこと。ユーザーと機器との接点になる、画面表示や操作方法そのものを指します。操作画面のレイアウトを調整したり、画面を構成するさまざまな要素のサイズやカラーを検証したり、試行錯誤を重ねながら「ユーザー体験」の質を向上させ、ひいてはエプソン製品の価値を高めることが目的です。デザインはもちろん、学校を訪問してのリサーチやその結果に基づくコンセプト設計など、UIを構築するために必要なすべてのプロセスに関わっています。
UIデザインに興味を持ったきっかけは?
最初のきっかけになったのは、アメリカ留学中にホストファミリーが経営するお店のサインデザインを頼まれ、リクエストを形にする楽しさを知ったことです。その後、大学の授業でUIデザインを学び、見た目のわかりやすさだけではなく、操作を通じてユーザーにインタラクティブなアプローチができる点に惹かれました。ユーザーの行動やニーズを理解し、それに応じたデザインを提供することで、ユーザーが感じる使いやすさや満足感に直接影響を与えることができます。まるでユーザーと直接対話するような感覚でデザインできる点が最大の魅力です。
02
無限のユーザー像を、
ひとつの製品に集約する。
UIデザインの仕事は、どんなプロセスで進むのですか?
新機種の開発や既製品のバージョンアップに伴って、私たちの仕事が始まります。まずは、すでにあるUIを改めて検証し、課題点を洗い出します。その解決策を立てながら、ユーザー調査の結果や企画部門の意向も盛り込み、新しいUIのコンセプトを固めます。それをデザインに落とし込み、設計部門に試作品として仕上げてもらったうえで、実際の操作感を確かめてデザインを改善。品質を高めながら、製品に採用するUIを完成させていきます。
学校向けの製品に特有の難しさとは?
ユーザーの人物像がとても幅広いことです。ひとことで言えば「学校の先生」なのですが、学校によってIT環境の整備状況も違えば、一人ひとりの先生がやりたいことも違う。エプソンはグローバルに製品を展開しているので、なおさらです。そういった違いを重ね合わせるとユーザー像が無限に枝分かれしていくのに、UIは基本的に世界共通。実際に学校を訪問して先生の話を聞いたり、海外の授業風景を動画でチェックしたりしながら最適解を絞り込もうとするのですが、やはり悩みますね。UIチーム内で議論する時も、白熱しやすいポイントです。
03
教育現場に立って気づく、
仕事の喜びと責任。
仕事の中で、特に印象深いシーンは?
実際の授業を見学したり、先生にインタビューしたりしてつかんだ、リアルな感覚はすべて鮮明な印象として残っています。たとえば、試作したUIを授業に持ち込んだ時。自由に位置を変えられるフローティングUIをつくってみたのですが、先生の感想は「授業中にそこまで操作する余裕はありません」というものでした。生徒の集中が途切れないよう奮闘する先生にとって、高すぎる自由度はかえって煩わしさにつながってしまうのだと痛感しました。逆に、その先生のプロフェッショナルな姿勢に励まされたような気持ちになることもあります。そして、先生たちの教育にかける思いを知ると、製品を通じてそれを実現したいと強く感じます。
どんなところにやりがいを感じますか?
やはり、教育現場を支える製品に携わっているところでしょうか。製品を通じて教育の質を高め、これからの社会を担う子どもたちの成長をお手伝いできる。しかもそれを、世界中で行える。エプソンのプロジェクターだからこそ味わえる嬉しさだと思います。若手の私は、自分の手がけた製品が世に出た体験がまだ少ないのですが、これからさらにUIデザインのスキルを磨きながら、世界中の教育に貢献する手応えをより強く感じられるような仕事がしたいと思っています。
エプソンで今後挑みたいことは?
製品の先にいるお客様をより強く意識し、それぞれが抱える思いや課題に自分ごとのように向き合っていきたいと思います。よりよい製品を生み出すうえで、それ以上の方法はないと考えているからです。エプソンには国内外を問わず、現場視察や展示会に参加する機会が豊富に用意されています。その機会を生かして、お客様にさらに寄り添っていきたいですね。
One Day Schedule
1日のスケジュール例
- 9:15
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- 出社
- 徒歩数分のところに住んでいるので、歩いて出社。
- 9:30
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- 朝会
- UIチームが集まり、本日の業務について共有と確認。
- 9:45
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- 企画会議に向けた相談
- 携わっている教育向けアプリのコンセプトやUIについて先輩と議論。
- 10:30
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- デスクでリサーチ
- 最近の授業トレンドを調べ、海外の授業風景についてYouTubeでチェック。
- 12:00
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- ランチ
- 同期と一緒に事業所内の食堂へ。
- 13:00
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- 企画会議
- 教育向けアプリのUIについて企画メンバーと話し合う。
- 15:30
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- チームの連絡会
- 週一で開催。それぞれが抱える案件の進捗状況を細かく共有。
- 17:00
-
- デザイン応援
- ホーム向けプロジェクターのメニューデザインなど、メンバーの案件をお手伝い。
- 19:30
-
- 退社
- この日は残業したので、まっすぐ帰宅。
Off Style
オフの過ごし方
大阪出身の私が長野に来て驚いたのは、お洒落なカフェや雑貨店が想像以上にたくさんあること。都会で暮らしていた人が、移住してお店を営む方も多いみたいです。インスタでそういうお店を発掘して出かけるのが私の楽しみ。それから、初めてのボーナスで買ったカメラで絶景を撮るのも気に入っています。絶景を求めるあまり登山まで始めてしまいましたが、ちょっとドライブするだけでも、のんびり眺めたくなる景色に出会えます。