経歴

2013年〜2017年:SIer

経験・スキル
  • NFC(近距離無線通信)、Bluetooth LE(Bluetoothの低消費電力通信)、携帯電話の基地局などの組み込み設計
入社動機

長野県松本市出身。ソフトウエア開発経験を活かしUターン転職を考えてエプソンへ。選んだ理由は、自社ブランドで子供たちに誇れるものづくりができそうだったから。

01

Uターン転職がもたらした、
「ソフトウエアのエプソン」という発見。

エプソンにソフトウエアのイメージはなかったそうですね。

まったくなかったです。私は東京のSIerに新卒入社しましたが、東京で就職した理由も「長野にソフトウエアの開発ができる会社はない」と思い込んでいたくらいです。実際エプソンで働いてみると、私が前職で磨いた組み込み設計のスキルをそのまま活かせる仕事がたくさんありますし、あとは無線通信の経験もとても役に立っていますね。特にBluetoothのスキルについては、私の職場には知見のある社員が少ないこともあり、教育的視点も含め知識面で貢献できていると思います。また、ものづくりの川上から川下まで、さまざまな職種が自社内にあるので、前職の受託業務に比べてコミュニケーションが非常に速く、設計や実装の自由度が高いのも魅力的ですね。

いま手がけている開発も通信関連だとか。

Wi-Fiに関するさまざまなソフトウエアの新規設計を多く担当しています。Wi-Fiに関しては特に教育市場において、非常に重要視されています。GIGAスクール構想の急速な発展を受け、エプソン製品の学校など教育市場への導入が年々増加しています。ところが例えば老朽化が進んだ学校では、設備的に有線環境を導入しにくいことがあり、Wi-Fi(無線)が大切なインフラになります。詳述はできませんが、エプソンはWi-Fiに関してかなり先進的な取り組みを行っています。だからこそ、社内はもちろん、インターネットでどんなに調べても答えの見つからない課題を自力で解かなければならない。苦労も多いですが、新しいことに取り組む手応えも強く感じています。

02

入社したその年に、
プリンターの新機能を任される。

入社してわかった、エプソンの強みを教えてください。

最初にお話ししたこととも関係するのですが、ソフトからハードまで、自社内にスペシャリストがいるのは大きいですね。そして、若手にも積極的に任せていく社風。私は入社したその年に「プリンターの新機能をやってみないか」と声がかかりました。当時、Bluetoothに対応したモジュールがプリンターに採用されたばかりで、せっかくだから何かできないか、と。私はBluetoothの知見はあったのですが、プリンターにはまったくの不慣れ。そこを補い合うように力を合わせて完成させたのが、スマホをプリンターのリモコンのように使えるアプリ「Epson Smart Panel」でした。

入社早々、大活躍ですね。

実際にはトライ&エラーの連続で大変な思いもしましたが、プリンターという私にとっては初めての製品で結果を出せたのは本当にうれしかったですね。自分たちにはないものを積極的に受け入れる、エプソンらしい社風のおかげでもあると思っています。優しく声をかけてくれる仲間が多くて、キャリア入社であってもスッとチームに溶け込めましたし、コミュニケーションが取りやすいのも開発をスムーズに進めるうえではとてもありがたいです。

大切な設計は、午前中に一人で集中して進めるのが日課。
高いハードルを短期間で乗り越えた、海外大手スマホメーカーのクラウド対応。

03

エプソンらしいスケールを感じた、
海外スマホメーカーのプロジェクト。

これまでのプロジェクトで、特に印象的だったのは?

海外の大手スマホメーカーとのプロジェクトです。そのメーカーのクラウドサービスに、エプソンのプリンターを対応させてほしいという依頼でした。クラウドを介して、スマホのアプリでセッティングからプリントまで操作できるようにすることがゴールです。完成まで半年しかなかったうえに、要求する仕様に対するハードルも非常に高いものでした。「アプリにログインして、Wi-Fiにつながるまで◯秒以下」といった条件のひとつひとつが非常にシビアで厳しい。しかも、処理能力が高くないモデルのプリンターであっても、例外は許されない。

その条件はクリアできたのですか?

かなり時間に追われましたが、最終的には形にすることができました。とても大きな充足感がありましたね。海外メーカーとの協働という、エプソンらしいスケールのあるプロジェクトを託されたのが誇らしかったです。また、かなりの売上貢献になったとのことで、現地の販売会社からも高く評価されました。こうした手応えのある仕事を、これからも重ねていけたらと思っています。

エプソンで今後挑みたいことは?

高速な通信や安定稼働が必要な、商業・産業領域では、まだまだ有線が主流です。無線を使いたいのに、仕方なく有線を使っている。そのようなお客様のために、Wi-Fi7や5Gなど高速・低遅延な次世代規格を用いて、より高速で安定した無線通信を実現したいと考えています。

One Day Schedule

1日のスケジュール例

8:30
出社
フレックスタイムを利用し、子供の送迎などに合わせて出勤時間を変更する日も。
9:00
朝会
チーム全員がオンラインで集まり、タスクの進捗を確認し合う。
9:30
設計作業
一人きりで集中して、図面に没頭する時間。
12:00
ランチ
サブスク購入の完全栄養食を持参し、自席でさっと。残りの時間は仮眠など。
13:00
会議
設計レビューや不具合解析など、1時間単位の会議が連続。合間に設計作業も。
18:00
退社
夕方まで続いた会議のあと、残務処理を行い、退社。

Off Style

オフの過ごし方

ジョギングが趣味です。自宅から松本空港まで、山の景色を楽しみながら軽く往復しています。毎年11月に開かれる、松本マラソンに出場するのも楽しみですね。そのほかにハマっているのはドラマ鑑賞。100インチのプロジェクターを購入したばかりで、毎晩のようにお気に入りのドラマに浸っています。